昨日、私が以前すごくお世話になった方が他界された事を知った。
私に大きな自信を与えてくれた人。
その方は日本の音楽に大いに貢献した方であり、
今思えば、私が知りあって、対人間として接した人の中で一番偉大な方だった。

大変な恩を受けながら、私は何ひとつ返せなかった。
だから次第に疎遠になった。
最近になって、すごく気になってはいたものの、
もっと自分の音楽をしっかり確立させてからじゃないと連絡できないって思ってた。
だから、今度作るCDができたら、聴いてもらおうって。

ずっと昔、その方が自分の夢を話してくださった。
いつか大好きな世界中のスタンダードの楽曲を集めたカバーアルバムを作りたいって。
そして、光栄にも、その時には私にも歌って欲しいんだって言ってくださった。
その夢が叶ったかどうかさえ私は知らない。

私の部屋には今も、その方が誕生日プレゼントでくれたある言葉が飾ってある。
「張りすぎてもだめ、たるんでもだめ、ちょうどいいあんばいが一番いい」
私の事をよく知ってるんだって思った。

その方が残したたくさんの言葉は、日本中の人の心に確実に残っている。
日本人なら誰でも知っているし、
きっとこれからも歌われていくんだと思う。
ずっとずっと消えないで欲しいと思う。

そして、心よりご冥福をお祈りします。